「Undone.」中瀬 萌
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「Undone.」中瀬 萌

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「Undone.」 中瀬 萌 | Moe Nakase 2020 Beeswax, resin, oil paint on wood panel. artwork 150 × 210 mm / frame 194 × 257 mm *額込での販売となっております。 *額はアクリル・ガラスの無い、木枠のみの使用です。 *作品の詳細画像等はお問い合わせください。 中瀬萌 1993年生まれ。 蜜蝋を用いた世界最古の絵画技法でもある”エンカウスティーク”を独自の方法で取り入れ制作を行う。近年では蜜蝋の他に、油絵や石膏でのペインティング作品も発表し、平面と立体の概念を問う作品を作り続けている。 Instagram : @moe0814n 中瀬 萌と嶌村 吉祥丸の二人展「entropy」 現在、様々な影響で遠く離れたところに移動することを制限され、極力、移動せずにインターネットを介して活動することや移動するにしてもリニアモーターカーや自動運転の開発が進み、人々は移動を時間的に短縮したり、移動時間という捉え方ではなくなり、移動しながら何か他の作業ができる時間へと変換しようとしています。 人々は移動することを必要としていないのでしょうか。 人々は様々な移動手段を用いながら、移動中や移動した先にある偶然の出会いや選択肢が新しい刺激となり、身体的にも精神的にも変化をもたらします。テクノロジーの進化による利便性がもたらす変化と人が体感して経験することがもたらす変化と、どちらの変化にせよ、私達の感覚や思考に影響を与え続け、元の状態の感覚や思考に立ち戻ることは難しいでしょう。 本展では中瀬のアトリエ内を撮影した嶌村の写真作品と中瀬の絵画作品が空間内に混在しています。 中瀬が制作を行っているアトリエを嶌村の視点で切り取った写真には、アトリエの中の時間の経過や中瀬の痕跡が見てとれます。そこで生まれた彼女の作品は様々な技法や画材を用い、混沌としながらも一貫して彼女が力強く何かを探り当てるようとするものが感じられます。そして、展示空間の中には実際の中瀬のアトリエから移動してきた物も存在しています。 嶌村の写真作品の中にあったものを展示空間で見ると私達にはどう見えるでしょうか。 その物があった場所から、それが無くなった場所は、どうなっているでしょうか。 人やモノが、移動する時に、それらの始点・経過・終点には何が起こるのでしょうか。 ほんの少しでも考えながら、移動すると、また新たな発見や出逢いへと繋がるでしょう。 ー 2020年。世界規模のパンデミックの中、離れた場所に移動することを制限されました。 そんな中、私たちは自宅周辺のランニングを習慣としていました。ランニングと言う行為は、移動すると言う点において最も身体的且つ原始的な行為とも言えます。しかし、都市生活を送る上では自動車や電車、あるいは飛行機に乗ることが当たり前となっています。 人間社会の発展と同時に、地球規模での気候変動や土着の文化に影響を及ぼしていることは疑いようがありません。 現在日本ではリニア開発事業の是非が問われており、2027年までにリニアモーターカーが東京から名古屋まで、そして2037年には大阪へ開通する計画があります。一方でリニア開発には様々な問題点があり、環境への負担や経済的面からも開発するべきかどうか改めてその真意が問われています。リニアモーターカー事業が進められている理由として私たちの移動をより速く、より便利にすることが挙げられます。しかし新幹線が既に存在している現在、これ以上速さを求めて開発を進めるべきなのでしょうか。 そもそも、なぜ私たちは速さを求め、移動時間の短縮を求めるのでしょうか。 本展のタイトルとなった”entropy”という言葉は熱力学において乱雑さの度合いを表しています。 何かの現象が起こる時エントロピーは必ず増大するとされ、時間の経過とともに混合が進み勝手に分離する事は無いとされています。 宇宙も地球も、この世界にあるあらゆる物はこれから全て時が流れるにつれて、どんどんと無秩序な方向へ向かっていくでしょう。 様々な人間が生きていて、同時にリアルタイムで情報が飛び交う混沌とした現代社会。 それは、常に変化することだけが唯一変わらないとも言える社会です。 私たちは混沌の中にこそ何かを見出し、あらゆる制約から解放されてゆく。 存在する意味を再考する。 時間と共に変化していく自分自身を受け入れ、時に抗い、そして生きていく。 ー中瀬 萌 + 嶌村 吉祥丸